London Design Biennale
2016年に初めて開催して以来、2度目となるらしいLondon Design Biennale へ。
テムズ川沿いに位置するSomerset Houseに、世界各国から魅力的なインスタレーションやアート作品が集っている。
ロンドンのいいところは、数多くのギャラリーや美術館が無料で楽しめるところなんだけど、こういったデザイン関係のイベントも一年を通してたくさんある。
また、多くの人々がそういったイベントに家族やパートナー、友人たちと楽しそうに参加しているところを見るのもとても微笑ましい気持ちになる。もちろん東京でも同じような光景は拝めるのだが、参加している人の多様性が桁違いだ。いろんな人が暮らしているロンドンならではの光景だろう。
State of Indigo
インドの藍染の歴史へ誘うインスタレーション作品。プロジェクターから投影される一面の青。
労働者たちが天然のインディンゴ染料を作ることを余儀なくされている農場。染料を作成する家庭でインディゴの葉が粉砕されていく音。そして、青―――藍色。
きれいな青を愛で楽しむ人の裏側で、過酷な環境での労働を強いられる人たち。
これは昔の話なのだろうか。今もどこかで―或いは…
After Abundance
気候変動の厳しい現実と向き合う人たちの人生を垣間見せる、そんなインスタレーション。
気候が変われば生活も変わる。私達の未来はどうなってしまうのだろう。
解説を読むまではここが地球だなんて露程思わなくて、SF映画をモチーフにした作品かと思っていた。バックグランドを知ると一転、否応なく、ディストピア映画の舞台に立たされる。
今年の夏は日本は異常気象で記録的な猛暑だったうえに、先日の台風直撃だ。環境問題には疎い方だと自覚もしているが、流石に立ち止まって少し未来のことを考えてはどうかと、そう訴えかけられているような気さえした。